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何故、自分はこんなところにいるのだろう。 優良は混乱していた。 「綺麗だろう」 すぐ側に田辺先生がいて、自分の腰にそっと手が廻っていることに気付く。ただそれだけなのに、顔が熱くなる。場所が場所なのだから仕方がないかも、と彼女は停止寸前の思考回路で考えた。 目の前に広がるのは、海。輝くような波は、次第に朱に染まり雰囲気を変えつつあった。 爽やかな風が、窓から吹き込んでくる。 そう、ここは建物の中。 海の側の高台に建てられたラブホテルの、最上階の一室であった。 楽しいデート。大人の男性にエスコートされる安心感。 夢のような一日だったのだが、その間に聞いた話が優良の胸に残っている。 「羽村に告白されて」 自分の友人が、ウソをついてまで田辺先生にせまったことが優良を混乱させた。人気がある先生だと思ってはいたのだが、実感はなかった。しかし、やはりそうなのだ。田辺先生みたいなカッコよくて大人の先生なんだから、他の人が熱をあげても当たり前だ。 自身ははっきりとは気付いていなかったが、彼女は焦りのようなものを感じていた。 先生の一番になりたい、という漠然とした想い。本当にそうなのか分からないような小さな芽が、田辺が迫られたという一件で一気に成長していた。間違った成長、だったかもしれないが、優良はそれに気付かない。 そして。 優良は誘われるままにこんな場所に来てしまっていた。 「河田……」 男の腕がそっと上がり、優良の肩へとまわされる。ビクっと身を振るわせたが、特に抵抗はしなかった。先生を上目遣いで見上げる。彼は優しい微笑を浮かべ優良を見つめていた。 顔が赤くなる。それを感じ、恥ずかしさで俯いてしまった優良の頬を、彼の掌が覆った。 「あ……」 「好きだよ、河田」 告白の言葉、耳慣れない言葉に、優良は惑う。喜ぶ。 「先生……わたしも……すき」 言ってしまった、と思った。 さらに熱さを増した頬の撫でていた田辺先生の手が、髪の毛を撫でた。なんだか安心する。ここちよい。 「嬉しいよ」 彼の右手はまた頬にもどり、親指で唇をそっと撫でられた。 「……!」 ただの親指なのに、なんで……こんなに。 接触した部分に、チリチリと何かがはしる。 先生の唇が徐々に近づいてくる。優良は瞳をそっと閉じ、そして、唇を重ねた。しばらく触れて離す。見つめてくる先生の視線が恥ずかしい。 「河田……さ」 「な、なんですか」 「もしかして、はじめて?」 瞬間、これ以上ないくらいに顔が熱くなった。 「あ、あの」 「……やっぱり、そうなんだ」 変だと思われるかとも少し思ったが、先生は微笑みながら言ってくれた。 「嬉しいよ、河田のはじめてのキスの相手になれるなんて」 そっと右手で頭を引き寄せられる。 「……んっ……」 再び、唇が重ねられた。 「……はぁ」 吐息をもらしながら、何度も何度もキスをした。 今度は重ねるだけでなく、唇で唇をはさまれたりした。 「……んんっ!」 優良の唇が舌で割られた。 突然で驚く。 知識としては知っていたのだが、さすがに初めてなので緊張する。優良はおずおずと彼の行為を受け止め、唇を開いた。一呼吸置いて、彼の舌が優良のそれを探すようにうごめいた。 舌を絡める。 それと同時に、先生の手が自分の胸の辺りへと当てられるのが分かった。 「んむぅ……」 何かを言おうとするが、口内を蹂躙されているので意味のある声を出すことはできなかった。胸を触る先生の手はどんどんと大胆になり、揉むような形へと変化した。 「……はぁ」 ようやく唇を解放された途端、先生の手がブラウスのボタンにかかった。 「あ……や……ダメ」 ボタンを外そうとする先生の手を押さえようとするが、彼は再び唇を重ねて抵抗を弱めさせる。ボタンが一つ、二つと外れ、先生の掌が服の中に侵入してくる。指と素肌が触れ合った。 「いやぁ……」 熱い吐息を漏らす。 再び唇が重ねられ、先生の舌に唇を割られた。 胸の高鳴りが止められない。これ以上されてしまったらどうにかなっちゃうんじゃないかな、と優良は怯えた。彼が触れた場所にビリビリとした熱が走るのを感じた。 「ふはぁ」 瞳を開けて、肩で息をしながら、彼女は自分の手で彼の手を押さえた。 「……きもちいいの?」 「や……」 「だって、河田、凄くきもちよさそうな表情してる」 「は、恥ずかしいこと……言わないで……ください」 優良は両手で自分の顔を覆う。 これ以上先生に顔を見られていると、どうにかなりそうだった。 いつのまにか、ブラウスのボタンは全て外され、前がはだけていた。先生は上半身裸になっている。首の下に手を回されながら、抱きしめられる。先生の指が全身を這った。触れるだけで、よくわからない感情が胸に浮かんで優良をせつなくさせた。 唐突に。胸が解放された。 「……え」 そして、彼の手が自分の胸を直に触れていることに気付く。下から持ち上げられるように、揉まれる。 「な……うそ、いつの間に……はぁん」 ホックがはずされたブラの中に、男の掌が侵入し、蹂躙を始めていた。 大きな乳房が色々な形に変化させられる。 「だめ……です……」 言うが、田辺先生の手は止まらない。 「柔らかい……とても。掌に吸い付くようだ」 そんな言葉をかけられる。恥ずかしくて心臓が止まりそうだ。 「河田……いいかな」 そう言いながら、先生は優良のスカートに手をかけた。 小刻みに首を縦に振り、優良は少し腰を浮かせた。ボタンをはずされ、ファスナーを下ろされたスカートはあっさりと剥ぎ取られた。そして、ブラウスとブラも完全に脱がされる。 優良の身体を隠しているものは、白い清楚な装いの布切れ一枚になった。 見つめてくる先生の視線が熱い。 「河田……とても、綺麗だよ」 そっと手が優良の髪を撫でた。 先生もいつの間にかパンツ一枚の格好になっていた。 首の下に左手を回され、ベッドに横たわり、抱きしめられる。 「……っ……」 肌と肌が合わされる、その感触。優良はどうにかなりそうな感情の高ぶりを覚えた。そのままキスの雨を浴び、胸を、背中を、首筋を、お尻を、脚線を這い回る彼の動きに翻弄される。 「あっ……あああっ……」 押さえ切れない快感に優良は酔う。 突然、感じたこともない感覚が、彼女を襲った。 「あぁ」 足の付け根に指の感触が進んできたのだ。 布切れの上から触れられただけでも、この世のものとは思えない感覚がはしる。 「河田……濡れてる」 それは自分でも感じていた。何かが身体の中心から湧き出てくるのだ。それを指摘され、優良は羞恥心を大きく揺さぶられた。と。 「あ、だ、だめっ!」 先生の手が突然布切れの中に侵入し、優良の中心に触れた。 「ふああぁぁン」 「す、すごい」 先生は興奮した様子で優良を見つめていた。 「だ、だめです、そんなとこ、触らないで……!」 優良のその言葉を無視するように、田辺先生はさらに手を進める。優良の喘ぎ声が高く、せつなくなる。そして、田辺先生は身を起こし、優良の最後の砦に手をかけた。 「あ……」 スルリ、とあっけなく、優良は全裸にさせられた。 慌てて右手でその場所を隠そうとするが、先生に抑えられた。 「だめだよ、じっくり見せてくれないと」 「や、見ないでぇ……」 「うわ、河田さんは感じやすいのかな。蜜が溢れてる」 蜜――初めて聞くが何を指し示す単語かは理解できる。恥ずかしさで優良は何も言えない。両腕で顔を覆った。 「綺麗な……ここ」 指が優良の中心部に触れ、そして割れ目に沿ってなぞられた。 「ぬるぬるだね」 「……もう……ヤだよぉ」 「嫌なんじゃないだろ」両腕の隙間から先生の顔を見ると、悪戯っ子のような表情で彼は優良を見つめていた。「もっと、して欲しいんだろ。焦らされるのが嫌なんだ」 「ち……違います」 「だって、もうこんなにしてるじゃないか。初めてなのに」 そういうと、先生は突然優良の足の間に顔を沈めた。 「……っっっ!」 男の舌が割れ目を滑り出すや、優良はかつて味わったことのない新しい感覚に飛び上がった。自分の意思とは関係なく、腰がガクッと跳ねる。 どうなっているのか分からない。 自分がどうなっているのかわからない。 ただ、津波のように押し寄せる感覚に翻弄された。 「……」 ふと気付くと、いつのまにか田辺先生は全裸になっていた。 その股間には長大で硬質な何かがそびえたっていた。 初めて見るそれに、優良の心は怯えた。 「あ、あの」 「いいかな?」 訊かれても答えられない。 「俺、もう我慢できないんだ」 そう言いながら、先生は身体を優良の中心部へと進めた。 「あ……でも、わたし、怖いです……」 「大丈夫だよ。優しくするから」 「で、でも……あン」 男の剛直が、優良の濡れた中心部に当てられ、そっと擦るような動きを始める。 「んっ……」 剛直の先端が、狙いを定めたように押し当てられた。 気持ちの良さと、未知への期待と恐怖が優良の脳裏を支配する。 「い、いくよっ!」 我慢が出来なくなったような口調で、田辺先生は優良の両足を持ち上げ、蜜壷への侵入を始めた。異物の感触に、優良は高い声をあげた。 |