↑TEXT

更新できない理由(わけ)


 最近、ほとんどサイトの更新をしていない。
 何をやっているんだ、いやいやながらお前が泣いて頼むので貴重な時間を割いて訪問してやっているのに早く更新しろ、と言いたい方もおられるかもしれない。
 しかし、更新が止まっているのには理由がある。

 現在私はのっぴきならぬ状況に追い込まれており、このままでは肉体的精神的重圧に屈し、心神喪失状態になるかもしれないほどの苦境に立たされているのだ。今回の更新は、他人に正直に話すことでその負担を軽くし、わずかでも楽になりたいと思っている、そんな私の心の叫びだと捉えていただけると嬉しい。
 実は、二週間前、四股をかけて青春を謳歌していたことが本命の彼女にバレて修羅場を迎えたのを皮切りに、両親の不和、弟の失踪、親友の自殺、皇帝による弾圧などが立て続けに我が身に降りかかって来たような気になったのだ。私は弱い。そんな事実などないにも関わらず、打ちのめされてしまった。
 このような精神状態ではテキストなど書ける訳がない。少なくとも自分が納得出来るものは。出来の悪いものを垂れ流すことは私の矜持が許さない。このサイトもそれなりに長く続け、さらに質の高さからファンも増えた。あまりにも私のサイトの格調が高いため手が届かない存在だと誤解しているのか、はたまた引込み思案なファンが多いせいか、ほとんどメールなどはいただけないし掲示板への書き込みは皆無だしアクセス数も限りなくゼロに近いが、ファンは私のテキストを待ち望んでいるはずである。しかし、その方々を思えばこそ益々更新作業は進まなくなるのだ。
 鬱々とした毎日を過ごし、カレンダーが進む毎に心はさらに暗く落ち込んでいき、いっそのこと自ら命を絶ってしまえ、と森総理に勧めたくなっていた。そんな私は元気を出すため、我がサイトを見ての感想を綴ってくれているメールを読み返してみた。さすがに数年間続けているせいか、片手の指ではとても数え切れないほど沢山のメール(二進法を使って数えること)を貰っている。熟読した末にそれらを内容によって大別してみると「面白くない」と「くだらない」とに二分されていた(少数意見ながら「見る価値がない」とする声もあったことを付記しておく)。普通ならばここでさらに激しく落ち込むところだが、私はこのサイトの本質を的確に捉えた読者たちを想って涙を流したのだった。「くだらなさ」こそ私の拠って立つ所であるからだ。

 つまり何が言いたいのかと言うと、更新が止まったのはカープに対する愛情が冷めたわけではないと言うことだ。私の内部では、今でもカープに対する愛情が熱き奔流となって猛り狂っている。その想いを綴れば、悠に全百巻に及ぶスペクタクル歴史大河小説の序文ほどの量にはなるであろう。
 しかし、である。
 問題はそこにあるのではない。
 ただ更新をするだけなら簡単だ。重要なのはカウンタが廻り、1日1000ヒット以上して欲しいという願望を持って更新を続けていたにも関わらず、ある一定の線で訪問者の数が頭打ちになったという事実である。これが限界なのか、俺はここまでしか来れない男だったのかキルヒアイス、という苦悶に囚われてしまったのだ。
 カウンタを廻すだけなら簡単である。このサイトを会員制にして1カウント毎に1000円贈呈ということにすれば良い。しかしそのような下策を講じて妥協することなど出来ようはずもない、私の懐も許さないだろう。内容で勝負しなければ武名が廃ると言うものだ。

 ここ最近というもの、如何にこのサイトの価値を高めるかという難問に取り組んでいたのである。
 策は私の頭脳をもってすればいくらでも出て来た。
 超有名CGサイトから画像を無断借用して貼りまくるとか、ニュースサイトの記事をコピペして我が物顔で発表するとか、いっそのことハンドルネームを「侍魂著」に変更してトップページの目立つ場所へ書いておくとかである。
 これらの策を他に示して意見を求めると、大抵の者の顰蹙を買うことが出来た。私の優秀なる作戦立案能力に嫉妬した末のことであろう。しかし、これらの意見を聞いたことで、あまりにも切れ味鋭い辣腕を振るうと一般読者たちは離れていくのかもしれない事に気づいたので、これらの作戦は封印することにした。いつか後世の歴史家がこれを見つけ「これらの作戦が実行されていれば歴史の流れは変わっていた」と驚愕するであろう。
 結局の所、時代に合った問題の解決法は未だ見出せないでいる。
 野望(1000hit/day)を実現するために。
 願わくば。
 願わくば。
 読解力を持ち(学術書や電話帳、私の文章などを読んで大笑いできるくらいの)、ユーモアを好み(箸がころげても笑えるくらいの)、しかも人間的に未熟で判断力に欠けている人達が我がサイトへ多数紛れ込んで来んことを、神に祈るばかりである。


Original: 2001-03-22; Updated: 2008-02-24; (c) 2008 by 恋愛一里塚, all rights reserved. admin@x-novel.com